グラフィックボード(ビデオカード、グラフィックカード)の概要
ディスプレイに画像や映像を映すための部品(パーツ)です。
グラフィックボードはビデオカード、グラフィックカードとも呼ばれます。
このグラフィックボードも値段がピンキリでとても悩ましい部品(パーツ)です。
CPUやマザーボードの中に、直接グラフィックボードが搭載されている「オンボードグラフィック」というものもあり、パソコンを通常のインターネットやエクセル、ワードなどの作業でしか使わない場合でしたら、「オンボードグラフィック」のグラフィック機能で十分でわざわざグラフィックボードを搭載する必要はありません。
しかし、「オンボードグラフィック」は、独立したグラフィックボードに比べると性能が劣ります。
パソコンでゲームをしたり、画像や映像を「きれいに」映そうとする場合は、独立したグラフィックボードが必要になります。
ちなみにグラフィックボードは以下のような部品(パーツ)です。
グラフィックボードの価格帯
とにかく値段がピンキリのグラフィックボード、安いものでは1万円しないものから、10万円を超えるものまであります。
性能は価格に比例しますので、先ずは何に使うか、用途から買うべき価格帯を考えていく必要があります。
~1万円
CPUに「オンボードグラフィック」機能がなく、パソコンを通常のインターネットやエクセル、ワードなどの作業でしか使わない場合はこの価格帯で十分です。
1万~2万円台
この価格帯のグラフィックボードはエントリーモデルが多く、簡単なゲームをプレイする人にはこの価格帯で十分です。
2万~3万円台
この価格帯のグラフィックボードはエントリーからミドルクラスにあたり、フルHDでゲームをプレイする人に向いており、ほとんどの3Dゲームを快適に楽しめる十分な性能を持っています。
3万円以上
この価格帯のグラフィックボードは高精細な3Dゲームも高画質にプレイできます。
プロゲーマーやベンチマークでハイスコアを目指す人向けには、10万円を大きく超える製品もあります。
出力端子で選ぶ
使用したいディスプレイに合う端子を搭載しているか、必要な数の端子数を備えているかを確認する必要があります。
デジタル出力できる「DVI」、「HDMI」、「DisplayPort」のうちから複数を搭載するモデルが一般的です。
4Kなどの高解像度ディスプレイの導入を検討している人は、大容量データを転送できる「DisplayPort」搭載モデルが選択肢になります。
グラフィックボードの主なメーカー
ASUS(エイスース・アスース)
マザーボードなどでも有名な、PCパーツの世界的メーカーです。
エントリーモデルからゲーマー向けのシリーズまでラインアップが豊富です。
MSI(エムエスアイ)
老舗のPCパーツメーカーで、排熱性を考えた製品づくりが特長です。
SAPPHIRE(サファイア)
香港に本社を持つメーカーで、オーバークロック仕様の製品をラインナップしています。
ZOTAC(ゾタック)
他社モデルよりも比較的コンパクトな製品を多く提供しています。
私のチョイス(選択)
私が今回のPC(パソコン)自作で使用するCPUは「AMD Ryzen 5 3600」(クロック数:3.6 GHz、コア数:6コア、スレッド:12スレッド)です。
このCPUは「オンボードグラフィック」タイプではなく、グラフィックボードが必要になります。
また、私はゲームは一切やりませんが株やFXをやりますので、株や為替のチャートを同時に見るために複数の画面(4~5画面)を見ることができるものが必要でした。
ゲームはやりませんから、画質などにはあまりこだわりはなく、とにかく複数画面を見ることができて、なおかつ安価なものを探しましたが、1万円以下では見つかりませんでした。
今回のPC(パソコン)自作では5画面同時出力可能な「MSI Radeon RX 570 8GT OCV1 グラフィックスボード VD7300」をチョイスしました。
次のページでは電源ユニットについて説明します。