ストレージ(SSD、HDD)の概要
データを記憶して保存する部品(パーツ)です。
昔はハードディスク(HDD)が主流でしたが、今ではSSDという記憶装置が主流です。
SSDは従来のHDD(ハードディスク)に比べて処理速度が高速で静かです。
ただ、同じ容量のHDDと比べた場合単価が高く、写真や動画などの容量の大きなデータを取り扱うのであれば、安価な大容量の記憶装置という意味でHDD(ハードディスク)は魅力的です。
ちなみに私はSSDとHDD(ハードディスク)をともに搭載したダブルストレージでパソコンを自作しました。
ちなみにSSDは以下のような部品(パーツ)です。(写真は2.5インチSSD)
SSDの特徴
SSD(Solid State Drive)は半導体素子メモリを使用しているHDDの代替として人気の記録媒体です。
起動や読み書きが速い
SSDはHDDと比べて、2~3倍速い読み書き速度を実現しています。
HDDと比べて起動時間やシャットダウンの時間も大幅に短縮されます。
インターフェイスは、「Serial ATA 6Gb/s」が主流となっています。
HDDより小さく、軽い
HDDよりも小さく、軽く、衝撃にも強く、消費電力も低く抑えられています。
容量単価が高い
HDDに比べると容量は少なく、容量単価が高くなります。
SSDの容量
以前に比べ大容量化が進んだSSDですが、容量面では従来のHDD(ハードディスク)には及びません。
現在、SSDの容量は256GB以下、500GB前後、それより大きいサイズに大別できま、用途によって、どの容量を選ぶかが異なります。
~256GB
OSだけ保存し、パソコン本体の高速化を目的とするのであれば、256GB以下の容量で十分です。
480~512GB
OSに加え、ゲームデータなど、容量のあるデータを保存する場合は、480~512GB程度は欲しいところです。
960GB~
高画質な動画や画像を保存するならば960GB以上が必要になります。
読み書き速度も速まるので作業効率が上がりますが、価格は高くなってしまいます。
SSDの規格サイズ
「1.8インチ」、「2.5インチ」、「mSATA」、「M.2」などの規格サイズがありますが、ここでは自作PCに用いられる「2.5インチ」、「M.2」について説明します。
2.5インチSSD
最も普及している規格サイズでノートパソコンにも広く採用されています。
製品ラインアップも豊富に揃っており、デスクトップのパソコンの3.5インチベイに設置できるよう、専用マウンタが付属されている製品もあります。
M.2SSD
2014年に登場した接続規格で高速転送規格のインターフェースを搭載したマザーボードのソケットに直接接続するタイプです。
Serial ATA 6Gb/sに比べ、およそ1.6倍の最大10Gbpsで通信することが可能です。
価格面では2.5インチSSDより割高になります。
SSDのインターフェイス
インターフェイスは、SSDとパソコンを接続する規格のことです。
インターフェイスを間違えると、せっかく買ったSSDがパソコンと接続できないので注意が必要です。
現在の主流は、「Serial ATA 6Gb/s」です。
Serial ATA 6Gb/s
2011年前後から普及が始まった、最大6Gbpsでの通信が可能な規格です。
現在販売されているSSDの中ではもっとも種類が豊富です。
Serial ATA
最大3Gbpsでのやり取りが可能です。
「Serial ATA」と「Serial ATA 6Gb/s」は互換性がありますので、「Serial ATA 6Gb/s」のSSDを選択しましょう。
SSDの主なメーカー
crucial(クルーシャル)
世界最大級のメモリメーカーMicronのブランドのひとつです。
SANDISK(サンディスク)
SDカードをはじめとしたフラッシュメモリで有名なメーカーです。
サムスン(SAMSUNG)
スマホでも有名な世界的半導体メーカーでSSDでもトップクラスのメーカーです。
WESTERN DIGITAL(ウエスタンデジタル)
アメリカのストレージ製造企業でハードディスク(HDD)も有名です。
HDD(ハードディスク)の特徴
HDD(ハードディスク)、PC(パソコン)に標準搭載されている記憶装置のことで、いまやストレージ(記憶装置)の主力は、高速でデータを読み書きできる前述のSSDに変わりましたが、以前はHDD(ハードディスク)が主力でした。
ちなみにHDD(ハードディスク)は以下のような部品(パーツ)です。(写真は3.5インチHDD)
容量が大きい
HDD(ハードディスク)も最大の特徴はその容量の大きさです。
最近ではSSDも容量が大きくなりましたが、まだまだHDD(ハードディスク)には及びません。
HDD(ハードディスク)では10TB以上の非常に高容量な製品もあり、写真や動画などの容量の大きなデータを取り扱うのであれば、大容量の記憶装置という意味でHDD(ハードディスク)は魅力的です。
容量単価が安い
HDD(ハードディスク)はSSDに比べて価格が安く、容量のSSDと比べた場合単価が安く、安価な大容量の記憶装置という意味でHDD(ハードディスク)は魅力的です。
HDD(ハードディスク)の規格サイズ
「3.5インチ」、「2.5インチ」、「1.8インチ」の3つのサイズがあります。
自作PCに用いられる規格サイズは「3.5インチ」で、「2.5インチ」はノートPCや据え置き型ゲーム機(PS3やPS4)に用いられ、「1.8インチ」は小型PCやモバイル端末に用いられます。
HDD(ハードディスク)3.5インチの主なメーカー
WESTERN DIGITAL(ウェスタンデジタル)
アメリカのストレージ製造企業で世界最大シェアのHDD(ハードディスク)メーカーです。
SEAGATE(シーゲイト)
デスクトップPC向けのHDD(3.5インチ)を主に提供するメーカーです。
東芝(TOSHIBA)
ご存じ日本の東芝です。
SSDとHDD(ハードディスク)の併用
読み書きが速いSSDと大容量で低価格のHDDを併用し、使い分けるダブルストレージでPC(パソコン)を自作される方も多いようです。(私もそうです)
SSDはHDDより高速に読み書きできるため、システムデータ(PCのOSやソフトウェアなど)を保存することでPC(パソコン)の動作が早くなります。
一方、比較的安価で大容量なHDDには映像や画像などファイルデータを保存します。
こうすることで、パソコンの動作が高速で、なおかつ大容量のデータを保存できるPC(パソコン)を組み立てることができます。
まさに、一石二鳥のいいとこどりですね。
私のチョイス(選択)
今回のPC(パソコン)自作では前述のように、読み書きが速いSSDと大容量で低価格のHDD(ハードディスク)を併用し、使い分けるダブルストレージ方式を採用しました。
メインストレージとなるSSDは「Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ」、サブストレージとなるHDD(ハードディスク)は「Seagate BarraCuda 3.5" 4TB 内蔵ハードディスク HDD( 6Gb/s 256MB 5400rpm )ST4000DM004」をチョイスしました。
次のページではグラフィックボード (ビデオカード、グラフィックカード)について説明します。