CPUクーラーの概要
CPUを放熱、冷却する部品(パーツ)です。
CPUは熱を持ちやすい部品(パーツ)で、温度は100度を超えることもあります。
高温状態のままにしておくと寿命が低下するほか、破損してしまう恐れがあります。
そのためCPUが高熱で壊れないよう、CPUクーラーで放熱、冷却し動作を安定させているのです。
小型ファンで空気を流す空冷式のものが多いですが、冷却水を循環させて熱を冷ます水冷式CPUクーラーもあります。
CPUによっては、CPUクーラーが付属されているものもあります。
CPUクーラーには「空冷式」と「水冷式」、「サイドフロー型」と「トップフロー型」などがりますので、特長を踏まえてタイプを選びましょう。
ちなみにCPUクーラーは以下のような部品(パーツ)です。(写真はトップフロー型の空冷式CPUクーラー)
空冷式CPUクーラー
CPUクーラ―では空冷式が主流です。
ヒートシンクと呼ばれる放熱板の上に冷却ファンを載せたスタイルのものが大半です。
ファンを使用するため風切り音が発生しますが、この風切り音を抑えた製品も登場しています。
また、空冷式CPUクーラーにはサイドフロー型とトップフロー型があります。
サイドフロー型
CPU冷却後の温まった空気を背面ファンで排気することができます。
風の流れが直線的なので、エアフローが乱れることなくCPUを冷却することができます。
CPU以外のパーツの冷却が弱くなってしまうという点がデメリットです。
トップフロー型
CPUだけでなくマザーボード全体を冷却できるのが特長です。
サイズも豊富で省スペースPCにも対応しています。
CPU冷却後に温度が上昇した空気を流すので適切に排気する必要があります。
水冷式CPUクーラ―
空冷式よりも冷却効果が強力なのが水冷式CPUクーラ―です。
水冷式の場合、発生した熱を冷却液が吸収してラジエーターへ誘導し、冷却ファンで排熱する仕組みになっています。
冷却効果が大きい半面、システムが大掛かりになり、冷却液の補充などメンテナンスが必要です。
最近ではメンテナンスフリーの簡易冷却式CPUクーラ―もあります。
CPUクーラ―を選ぶ際の注意点
CPUソケットの規格に適合したものを選ぶ
CPUクーラーには数種類のアタッチメントが付属し、複数のソケットに対応できるようになっていますが、取り付けたいマザーボードのソケット形状に対応しているかどうか必ず確認しましょう。
サイズの確認
トップフロー型CPUクーラ―の場合はそれほど問題になりませんが、サイドフロー型CPUクーラ―の場合は装着後の高さが結構高くなってしまいます。
その結果、サイドフロー型CPUクーラ―を装着したマザーボードが、PCケースに収まらない場合がありますので、検討するサイドフロー型CPUクーラ―の高さが、使用するPCケースに収まるかを確認しておく必要があります。
CPUクーラ―の主なメーカー
サイズ(SCYTHE)
ロングセラーモデルである「虎徹」を製造していることで有名です。
空冷式のCPUクーラーに関してはラインナップが豊富でコスパを重視したリーズナブルなモデルから、高性能プロセッサ用のモデルまで選べます。
サイズのCPUクーラーは耐久性や静音性に優れ、ファン回転数が低くても充分な冷却性能を発揮します。
クーラーマスター(Cooler Master)
空冷式から水冷式まで幅広いラインナップを持ち、トップフロー型・サイドフロー型・水冷式と、種類を問わず選べます。
空冷式の「MasterAir」シリーズや水冷式の「MasterLiquid Lite」シリーズなど、LEDライティング機能を搭載したモデルも人気で、デザイン重視の方にもおすすめです。
コルセア(Corsair)
CPUヘッドを一体化させた「簡易水冷式CPUクーラー」を豊富にラインナップしています。
搭載しているラジエーターもシングル・デュアル・トリプルと、モデルによって異なり、PCケースのサイズやCPUのスペックに合わせて選択可能です。
私のチョイス(選択)
今回のPC(パソコン)自作では「サイズ(SCYTHE) 虎徹 MarkII SCKTT-2000」をチョイスしました。
私が購入したCPU「AMD Ryzen 5 3600」にはトップフロー型空冷式CPUクーラー「Wraith Stealth cooler」が付属されていました。
AMDの付属CPUクーラーは評判もいいのですが、CPUクーラーにはこだわりたく、またサイドフロー型空冷式CPUクーラーの方がよかったので、ここは迷わずロングセラーの人気モデル「虎徹」の後継機である「サイズ(SCYTHE) 虎徹 MarkII SCKTT-2000」にしました。
次のページではストレージについて説明します。