自作PC(パソコン)のメモリ

メモリの概要

メモリはCPUなどから直接読み書きすることができる記憶装置で、データやプログラムを 一時的に記憶する部品(パーツ)です。

メモリは大きく分けてと読み書き両方できるRAM(ラム)と読み出し専用のROM(ロム)があります。

一般的にメモリーという時は、RAMであるメインメモリーのことを指します。

よく机や作業台に例えられ、何かの作業をする時、その道具や材料を並べたり、置いておいたりするイメージです。

メモリーには容量という大きさがあり、その容量が大きいほど机や作業台が広いということになります。

机の上が広ければ広いほど作業はしやすいですよね。

そのためメモリーの容量は、パソコンの動作速度に影響を及ぼします。

メモリーの容量が少ないと、データのおき場所が足りない、確保できないということになり、パソコンの動作は遅くなってしまいます。

ちなみにメモリは以下のような部品(パーツ)です。

自作するPC(パソコン)に合う規格をチェック

メモリーを購入する際は、自作するPC(パソコン)に合った製品を選ばなくてはいけません。

自作するPC(パソコン)のマザーボードの説明書や製品情報からメモリーの規格やスロットの数を確認します。

Amazon(アマゾン)などのネットショップの製品情報から確認することもできます。

インターフェイス(形状)をチェック

メモリーの製品名には「DIMM DDR4」「S.O.DIMM DDR3」という文字が記載されています。

DIMMはデスクトップパソコン用、S.O.DIMMはノートパソコン用のインターフェイス(形状)を意味しています。

自作するPC(パソコン)はデスクトップ型になりますので、DIMMもしくはデスクトップパソコン用と表記のあるメモリを選びます。

DIMMは「Dual In-line Memory Module」の略称で、主にデスクトップパソコンで採用されています。

形状が細長く、メモリースロットに合わせる切り欠きが中央部にあるのが特徴です。

規格をチェック

「DDR4」、「DDR3」、「DDR2」といったものが規格です。

数字が大きいものほど最新に近く、新しいメモリーであるほど、転送速度が速く 容量の大きいものが増えています。

メモリーの規格であるDDRとは、「Double Data Rate」の略でメモリーの性能はパソコンの進化にあわせて向上し、新たな規格も登場しています。

マザーボードのメモリースロットに合ったメモリーを用意する必要がありますので、購入の際には間違えないように選びましょう。

メモリクロックをチェック

メモリは規格であるDDRの後に数字が表記されています。

「DDR4-2666」や「DDR4-3200」といったものです。

頭の「DDR4」がメモリの規格でそのあとに続く数字、「2666」や「3200」といったものがメモリクロックです。

メモリクロックは「データ転送レート」を示しており、データ転送レートの単位は「MHz」(メガヘルツ)です。

メモリクロックがDDR4-3200の場合、データ転送レートは3,200MHzであり、1秒間に32億回のデータ転送を行うことを意味しています。

メモリクロックは数字が大きくなるほどより多くのデータ転送が可能な高性能メモリということになります。

ただし、メモリクロックは高くなるほどシステム側の負担も大きくなるため、システム側にも利用可能なメモリクロックの上限が存在します。

自作するPC(パソコン)のCPU、マザーボードなどのシステムによっては、「DDR4-3200」のメモリクロックが対応できず、「DDR4-3200」を搭載しても結果的に「2666」のメモリクロックしか出なかったというケースもありますので、対応するメモリクロックに適合するメモリを選択することが大切です。

容量をチェック

メモリーの容量は、パソコンの動作速度に影響を及ぼします。

メモリーの容量が少ないとパソコンの動作は遅くなってしまいます。

必要なメモリーの容量は、パソコンで行う作業によって異なります。

エクセルやワード、Web閲覧など比較的負荷が小さい作業が中心なら4GB、Adobe系のアプリケーションを使うならば8GB、オンラインゲームをプレイしたり、本格的な映像制作をしたりするなら16GBがひとつの目安となります。

上記はあくまでも目安で、容量に余裕があることに越したことはありません。

メモリの主なメーカー

crucial(クルーシャル)、Corsair(コルセア)、CFD、ADATAなどが有名ですが、メモリについてはそれ以外にもたくさんのメーカーが製造、販売しています。

メモリ自体がメーカーで性能に大きな差が出る部品(パーツ)でもなく、基本的にはあまりメーカーにこだわる必要はないように思います。

私のチョイス(選択)

今回のPC(パソコン)自作では「TEAM DDR4 3200Mhz PC4-25600 16GBx2枚(32GBkit)デスクトップ用メモリ Elite Plus シリーズ」をチョイスしました。

実はほかのメモリで考えていたのですが、Amazon(アマゾン)の年末タイムセールでめちゃくちゃ安かったものですから、思わずこっちを買ってしまいました。

 

次のページではCPUクーラ―について説明します。

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