自作PC(パソコン)のマザーボード

マザーボードの概要

マザーボードはCPUやメモリーなど、パソコンの主要な部品(パーツ)を搭載する基板で、PCを動作させるのに必要不可欠なアイテムで、メインボード、ロジックボードとも呼ばれます。

マザーボードには、パソコンの様々な部品(パーツ)が接続されていて、複雑な回路が張り巡らされており、パーツ間の橋渡しをする役割があります。

スロットやソケットと呼ばれる差し込み口が複数備えられており、ここにCPUやメモリー、拡張カードなどを差し込んでパソコンを組み立てていきます。

使用するCPUにより対応するマザーボードが違ってきますので注意が必要です。

使いたいCPUを先に決めておくと、それらに対応したマザーボードを間違えずに選ぶことができます。

またマザーボードの規格によって搭載するパーツ(部品)が決まるため、PCのスペック(性能 、仕様)に直結します。

ですから、PCを自作す時、CPUとともに最初に選ぶべきパーツになります。

また、組み立てるパソコンのサイズによってマザーボードのサイズも変わってきますので、この点も注意してください。

ちなみにマザーボードは以下のような部品(パーツ)です。

こちらはすでにCPUやCPUクーラー等が搭載された状態です。

 

先ずはCPUありき

マザーボードを決める前に、先ず使いたいCPUを決めておきます。

そして、そのCPUに合ったマザーボードを探していきます。

自作PC(パソコン)の命は何といってもCPUです。

最初にマザーボードを決めて、それに合ったCPUを探すなんてことはありえません。

先ずはCPUありき、CPUファーストです。

使いたいCPUに合ったCPUソケットで選ぶ

CPUソケットとはマザーボード状にあるCPUを装着するための部品のことです。

CPU側のソケット形状とマザーボード側のソケット形状は、同じでなければ装着できません。

同じメーカーのCPUでも、開発世代によってソケット形状が異なります。

ですからマザーボードを決める際には、使いたいCPU側のソケット形状とマザーボード側のソケット形状が同じかどうかを確認する必要があります。

確認方法としては、メーカーのマザーボードの仕様でも確認できますし、Amazon(アマゾン)などネットショップの商品ページにも対応するCPUなどが詳しく書かれていますので、こちらで確認すればいいでしょう。

サイズ(フォームファクター)で選ぶ

マザーボードはサイズが規格化されており、この規格をフォームファクターといいます。

フォームファクターは、ハードウェアの形状や大きさや取付位置等の取り決めで、同じ規格のモノは互換性があるようになっています。

フォームファクターによって、PCケースのサイズも変わり、出来上がりのPC(パソコン)の大きさも変わってきます。

フォームファクターには次の3つがあります。

ATX

サイズは305mm×244mmでミドルタワーやフルタワーと呼ばれます。

標準~大きめサイズのPCケースに収納します。

PCI ExpressやUSBなどの拡張端子が豊富です。

MicroATX

サイズは、244mm×244mmでミニタワーやミドルタワーと呼ばれます。

小型~標準サイズのPCケースに収納します。

ATXに比べると端子の数は少ないですが、最低限の拡張性は備えています。

Mini ITX

サイズは170mm×170mmで小さなPCケースにも収納でき、単行本サイズの小型PCを作成することができます。

拡張性はほとんどないので、サブPCとしての用途が一般的です。

自作PC(パソコン)の場合は、「ATX」か「MicroATX」になると思いますが、最終的にはPCケースに影響し、出来上がりのパソコンサイズに違いが出ますので、よく確認する必要があります。

仕様や機能で選ぶ

スロットや端子(インターフェース)で選ぶ

自作PC(パソコン)自分好みの部品(パーツ)でパソコンをカスタマイズすることができます。

そのためには必要なスロットや端子(インターフェース)があるかを確認します。

メモリスロット

最新のメモリー規格であるDDR4が搭載できるか、容量はどれだけ許容しているかなどをチェックします。

Serial ATA(SATA)

HDDやSSD、光学ドライブ(CDやDVD、ブルーレイドライブ)などを接続するためのインターフェイスです。

転送速度の違いで「SATA6.0G」(転送速度:6Gb/s)や「SATA3.0G」(転送速度:3Gb/s)といった種類ありますのでこちらもチェックします。

M.2

M.2SSDを接続するために用いられるスロットです。

SATA6.0Gより高速な通信(最大40Gbps)が可能で、M.2SSDを利用したいのであれば、このスロットがあるかを確認します。

PCIスロット

USB端子などを増やす拡張カードやテレビチューナーカードなどを接続できる端子です。

対応製品数が多い「PCI Express x1」と、多くのビデオカードが採用している「PCI Express x16」の有無をチェックします。

USB3.0、USB3.1

USB3.0コネクタには、従来のUSB機器だけでなく、最大5Gbpsで通信できるUSB3.0対応機器も接続できます。

USB3.1はUSB3.0の後継規格で、最大10Gbpsでのデータ伝送が可能です。

対応する周辺機器の数はまだ多くありませんが、将来性を考えればUSB3.1コネクタを搭載しているモデルを選ぶとよいでしょう。

LEDで光るマザーボードで選ぶ

最近のPC(パソコン)は、PCケースの片側がアクリル板で、PC(パソコン)の中が丸見えといったものが増えてきています。

おまけに、CPUファンなどの部品(パーツ)がLEDで発光しキラキラするんです。

マザーボードも同様にLEDで発光するものがあり、PC(パソコン)内部をキラキラ発光させたい方は、マザーボードもLEDで発光するタイプがいいでしょう。

おじさんである私的には、キラキラの発光など全く興味がなく、光らない地味なマザーボードをチョイスしました。

マザーボードの主なメーカー

マザーボードの主なメーカーは以下の4社です。

Amazon(アマゾン)などのネットショップでマザーボードを探す場合も、出てくる商品はほとんど、以下のメーカーの物になります。

これらのメーカーのマザーボードであれば、間違いはないと思います。

ASUS(エイスース・アスース)

台湾に本社を置く世界最大のマザーボードメーカーです。

GIGABYTE(ギガバイト)

台湾の老舗マザーボードメーカーでASUSに次ぐシェアを誇ります。

ASRock(アスロック)

ASUSの子会社からスタートした台湾のマザーボードメーカーでシェアは業界3位です。

MSI(エムエスアイ)

台湾の老舗マザーボードメーカーのひとつです。

マザーボードを選ぶポイント

使用するCPUを決める

自作PC(パソコン)の命は何といってもCPUです。

使用するCPUを決めてからそれに合うマザーボードを選びましょう。

使用するCPUに合ったCPUソケットのマザーボードから選ぶ

CPU側のソケット形状とマザーボード側のソケット形状は、同じでなければ装着できません。

使用するCPUに合ったCPUソケットのマザーボードから選びましょう。

サイズ(フォームファクター)で選ぶ

フォームファクターによって、PCケースのサイズも変わり、出来上がりのPC(パソコン)の大きさも変わってきます。

自分が作りたいPC(パソコン)の大きさ、サイズを考えて、それに合ったサイズ(フォームファクター)のマザーボードから選びましょう。

仕様や機能で選ぶ

自作するPC(パソコン)に必要な部品(パーツ)が搭載できるスロットや端子(インターフェース)を持ったマザーボードから選びましょう。

私のチョイス(選択)

今回のPC(パソコン)自作では「MSI B450 GAMING PLUS MAX ATX マザーボード MB4821」をチョイスしました。

 

次のページではメモリについて説明します。

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