自作するPC(パソコン)の動作チェック

ついに自作PC(パソコン)の組み立てが終わりました。

次は組み立てが上手くいったか、動作チェックを行います。

これまでの工程に問題がなければ、自作PC(パソコン)は必ず動きます。

作動しなければ、どこかに問題があったはずです。

ちょっとドキドキですが、早速自作するPC(パソコン)の動作チェックについて見ていきます。

PCケースの両サイドのパネルは閉じずにそのままにしておいてください。

動作チェックでは、内部の確認もありますので、動作チェックが終了してからCケースの両サイドのパネルを閉じます.

周辺機器を接続する

組み立てが完了した自作PC(パソコン)の動作をチェックするために、必要最低限の周辺機器と接続します。

パソコンが正常に起動することを確認したいので、マウス、キーボード、モニターだけを接続します。

電源コードを接続する

電源ユニットに付属されていた電源のコードをコンセントに接続します。

PCケース背面の電源コード接続部の隣に電源スイッチがあります。

電源スイッチは「―」がON、「○」がOFFです。

電源コードを接続する場合、スイッチを「○」側 OFFの状態で接続ましす。

モニターを接続する

モニターの接続にはミニD-Sub15ピン、DVI-I、HDMIなどの規格がありますが、動作チェックですので、画面ガ映ればどれでも構いません。

グラフィックボードを使用しているのであれば、必ずグラフィックボードの端子に接続します。

マウス、キーボードを接続する

マウス、キーボードが操作できる端子に接続します。

PC(パソコン)の動作チェック

電源ユニットの電源スイッチを入れる

PCケース背面の電源コード接続部の隣の電源スイッチを入れます。

電源スイッチをOFFの状態である「○」側から ONの状態である「―」側に切り替えます。

PCケースの電源スイッチを入れる

PCケース前面の電源スイッチを入れます。

すると、PCケースの電力LEDが点灯します。

次にPCケースのファン、CPUクーラーが回転し、モニター上にマザーボードのロゴマークが表示されます。

モニターにマザーボードのロゴマークが表示されればOKです。

自作PC(パソコン)は無事、正常に組み立てられたことになります。

ロゴマークが表示された後にBIOS(パソコンに接続されている周辺機器を制御するためのソフトフェア)の画面になる場合もありますが、ここではBIOSは触らず、いったんPC(パソコン)を終了させます。

以上のような状態であれば、PC(パソコン)の組み立ては成功です。

正常に起動しなかった場合

パソコンが正常に起動しない場合は様々な原因が考えられます。

PC(パソコン)自作の過程で発生した要因かもしれませんし、そこに問題がなければ部品(パーツ)の初期不良も考えられます。

PC(パソコン)が正常に起動しない場合、いくつかの確認ポイントがあります。

マザーボードのLEDが点灯しているか

マザーボードには電力供給を知らせるLEDが搭載されており、電力ユニットから電力が供給されていればLEDが点灯します。

マザーボードがどこも光っていないようなら、次をチェックします。

・コンセントが正しく差し込まれているか、抜けていないか

・PCケース背面の電源コード接続部隣の電源スイッチがONの状態である「―」側になっているか

・マザーボードのATX電力ケーブルが抜けていないか

以上に問題がなければ、電源ユニットの故障が考えられます。

PCケースのファン、CPUクーラーのファンは動いているか

PCケースのファン、CPUクーラーのファンがきちんと作動していれば、電源ユニットからマザーボードに正しく電力が供給されています。

その場合は、モニターの接続コネクタが正しく接続されていない可能性があります。

次の点をチェックします。

・グラフィックボードを使用している場合は、モニターがI/Oパネルの映像出力端子でなく、グラフィックボードの映像出力端子と正しく接続されているか

・グラフィックボードがマザーボードPCI Express x16スロットに正しく装着されているか

・グラフィックボードの補助電源が抜けいないか、正しく挿入されているか

・グラフィックボードの映像出力端子とモニター側の端子がしっかり接続されているか

・グラフィックボードを使用していない場合は、モニターがI/Oパネルの映像出力端子と正しく接続されているか

以上に問題なければ、ほかの原因が考えられます。

ビープ音が鳴っていないか

マザーボードの「Speaker」端子に マザーボード用ブザーユニットを取り付けている場合、PCケ(パソコン)にトラブルが発生している場合、「ビー」や「ププッ」などの機械音が鳴ります。

ビープ音は深刻なエラーが起きた際に発せられる音で、マザーボードに搭載されているBIOSから鳴らされます。

このエラー音のことを「ビープ音」といいます。

このビープ音の回数や長さで故障の原因を突き止めることができます。

マザーボード用ブザーユニットはマザーボードに付属されており、もし取り付けていなければ、マザーボードの「Speaker」端子に マザーボード用ブザーユニットを取り付けて確認してみます。

ビープ音はBIOSの種類によって発せられる警告内容が異なります。

ビープ音についてはマザーボードの取扱説明書を確認してください。

静電気が帯電していないか

自作したPC(パソコン)に静電気が帯電していると、PC(パソコン)の動作が不安定になったり、誤作動を起こす場合があります。

静電気を放電するためには、コンセントから電源を抜き、電源ユニットのスイッチをOFFにします。

モニタも同様にコンセントから抜いておきます。

その状態で30分以上放置して、再度電源を入れてみます。

パソコンの不調が静電気の帯電によるものであれば、この段階でスイッチを入れると正常に起動します。

改善しない場合は静電気の帯電が原因ではありません。

各種コネクタの接続を再度確認

各種コネクタの緩み、接続不良はないか、コネクタをもう一度正しく接続されているか確認してみます。

しっかり差したつもりでも、正しく刺さっていない場合もあります。

以上を確認しても症状が改善しない場合は部品(パーツ)の初期不良が考えられます。

どの部品(パーツ)が不良品なのか特定出来たら、速やかに購入店に連絡します。

どの部品(パーツ)が不良品なのか特定できない場合は、専門ショップに診断を依頼し、問題点を見つけてもらうしかありません。

自作するPC(パソコン)の動作確認ができたら

自作するPC(パソコン)の動作確認に問題がなければ、最終的にはPCケースのパネルをすべて閉じる前に、PCケース内の各種ケーブル類を整理します。

PCケース内のケーブル類を結束バンドで束ねる

PCケース内のエアフローなどを考慮し、裏配線などでケーブルの配線はそれなりにすっきりしているかもしれませんが、PCケースのパネルをすべて閉じる前に再度PCケース内のケーブル類を整理します。

ある程度距離が近いケーブル類は、結束バンドなどで束ねておくと、見た目もすっきりしますし、PCケース内のエアフローの改善にもつながります。

また電源ユニットから出ているケーブルで、今回使用しなかったケーブルについては、こちらもある程度束ねて、PCケース内の空きスペースにまとめて収納しておけば、PCケース内がスッキリします。

PCケースのパネルをすべて閉じる

PCケース内のケーブル類を整理したら、PCケースのパネルをすべて閉じます。

現状、PCケースの両サイドのパネルが外れている状態ですので、両方のパネルとも閉じてしまします。

PCケースのパネルの閉じ方は開けた時と全く逆の手順で、パネルを横にスライドさせPCケースに固定します。

上下2か所のネジ穴を合わせ、最初についていたネジで留めます。

ネジは指でつまんで回すことができます。

最後はドライバーで強めに締めます。

これでPC(パソコン)本体は完成です。

次の章では自作PCにOS、ドライバをインストールする作業を見ていきましょう。