CPUをマザーボードに取り付け、さらにCPUクーラーの取り付けまで終わったら、次はメモリをマザーボードに取り付けます。
前のページの「CPUクーラーを取り付ける」のところでも書きましたが、大型のモデルはヒートシンクやファンがメモリースロットの上まで張り出していることがあり、この場合は先にメモリーを付ける場合があります。
反対に、先にメモリを付けるとCPUクーラーが付けにくくなることもあるため、パーツを仮置きしてみるなどして対応しましょう。
原則はCPUクーラーの取り付けが、メモリの取り付けより先になります。
メモリは静電気に注意
精密な電子部品である自作PC(パソコン)の部品(パーツ)にとって、静電気は大敵です。
その中でもメモリは特に静電気に影響を受けやすい部品(パーツ)です。
メモリを取り扱う場合は、取り扱う前に金属に触れたり、静電気防止手袋などをして十分に静電気対策を行うようにしましょう。
メモリの取り付け方
メモリを取り付けるメモリスロットを確認する
マザーボードには複数のメモリスロットがあります。
一般的には4つのメモリスロットが搭載されているものが多いと思います。
この場合、4枚までのメモリを取り付けることができるのですが、メモリを4枚取り付ける方は少ないと思います。
メモリは1枚もしくは2枚使用される方が大半ではないでしょうか。
その場合、取り付けるメモリの枚数に応じて、取り付けるスロットがあらかじめ決まっています。
こちらはマザーボードの取扱説明書に必ず説明がありますので、取り付けるメモリの枚数に応じて、どのメモリスロットを使用するかを必ず確認してから作業に入ってください。
メモリスロットのレバーを外に開く
メモリスロットの両端(片側だけのものもあります)にはラッチというレバーがあります。
これはメモリをメモリスロットにロックするもので、これを外側に開いてロックを外しておきます。
このラッチはメモリが正しく装着されると、内側に倒れて、メモリとメモリスロットがロックされた状態になります。
メモリの取り付け方向を確認する
メモリには向きを間違えないように切り欠きがあります。
また受け側であるマザーボードのメモリスロットには、メモリの切り欠きに対応する突起があります。
メモリの切り欠きとメモリスロットの突起を合わせる、取り付ける方向を確認します。
切り欠きが合わない場合はメモリの規格がマザーボードと合っていない可能性がありますので、一旦作業を中断し、マザーボードとメモリの規格を確認してください。
無理に挿しこもうとすると製品が破損します。
メモリを差し込む
切り欠きが合っている状態を確認したら、メモリを垂直に押し込みます。
これが結構固いんです。
自作PCで最も緊張するのは、CPUの取り付けという人もいれば、メモリの取り付けという人もいます。
この差し込む時の固さが結構緊張します。
しかし、切り欠きが合っていれば心配ありません。
怖がらず、差し込みましょう。
垂直に押し込みうまくセットできた場合、「カチ」と音がしてスロット両側のラッチ(レバー)が売り側に戻り、正しくメモリと噛合います。
MSI社のメモリをマザーボードに取り付ける動画はこちらです。
では次のページでは、M.2 SSDをマザーボードに取り付ける作業を見ていきましょう。