先ず最初に自作するPC(パソコン)を何に使いたいかを考えます。
自作PC(パソコン)は、オリジナルで自分のニーズに合ったスペック(性能 、仕様)で組み立てることができますので、そこを明確にして部品(パーツ)を決めていくことになります。
自作するPC(パソコン)の使用目的によって次のステップである、部品(パーツ)の調達が大きく違ってきますので、ここはしっかり考えておきたいところです。
お金に余裕があれば、なんでもありの高スペックな部品(パーツ)でスーパーパソコンを組んでいけば、何にでも対応できますので問題はありませんが、一般的にはそうはいかないでしょう。
ちなみに私はおじさんなのでゲームは一切やりませんが、株やFXをやりますので次のようなニーズがありました。
1.株や為替のチャートを同時に見るために複数の画面(4~5画面)を見ることができるもの
2.動きがスムーズで、サクサク動きストレスのないもの
3.CDやDVDが使える光学ドライブを備えたもの
4.出来れば10万円以内で作成できるもの
この4点が私の自作PC(パソコン)に求めるものでした。
この私のニーズ4点が部品(パーツ)の調達にどのように影響したかをお話しします。
先ず1の「株や為替のチャートを同時に見るために複数の画面(4~5画面)を見ることができるもの」、このニーズを満たすためには、複数の画面(4~5画面)を見ることができる「グラフィックボード」という部品(パーツ)が必要になります。
1画面だけで充分という方であれば、CPUやマザーボードと呼ばれる部品の中に、直接グラフィックボードが搭載されているものがありますので、別途「グラフィックボード」を購入する必要はないわけです。
2の「動きがスムーズで、サクサク動きストレスのないもの」については、パソコンの基本性能を司る「CPU」や「メモリ」といった部品(パーツ)が大きく影響します。
この「CPU」というものは、まさにパソコンの「頭脳、心臓部」ともいえるもので、値段はピンからキリまで、上を見れば果てしないといった代物です。
実際、自作PC(パソコン)では「CPU」が最もコストの高い部品(パーツ)になることが多いです。
.出来れば10万円の予算で作りたい庶民派のおじさんにとっては、これが一番に悩みどころでした。
余談ですが、将棋の藤井聡太君もパソコンを自作するそうで、使っている「CPU」は50万円だそうです。
家庭用パソコンのCPUが1秒間に約200万手読むのに対し、藤井君が使っているCPUでは30倍の6000万手読めるとのこと。
「CPU」ってこんなにパソコンの基本性能を左右するんです。
3の「CDやDVDが使える光学ドライブを備えたもの」については、光学ドライブ自体は安いものですが、私はパソコンに外付けでなく、内蔵したいというニーズがあり、そのニーズを満たす「タワー型PCケース」を購入する必要がりました。
このように私のニーズだけでも調達する部品(パーツ)が変わってきます。
しかも、4の「出来れば10万円以内で作成できるもの」という最大のニーズの中でです。
1画面で普通にインターネットができて、エクセルやワードなどの基本ソフトが使えれば充分という方でしたら、高スペックな部品(パーツ)は必要ありませんので、安くPC(パソコン)を自作することができます。
一方、高画質でスピーディーにゲームを楽しみたい方や本格的に映像や画像を編集したい方などにとっては、それなりの「CPU」、「メモリ」、「グラフィックボード」が必要になりますので、スペックの高い部品(パーツ)が求められ、それに応じてコストもかさんでくるわけです。
パソコンの自作を考えていらっしゃる方のニーズは上記に限らず多岐にわたると思います。
先ず最初に自作するPC(パソコン)を何に使いたいかを考えることが、自作PC(パソコン)の第一歩です。
次の章から自作PC(パソコン)の部品(パーツ)それぞれについて見ていきます。